天津神(あまつかみ)と国津神(くにつかみ)のご祭神
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
日の神(太陽神)です。太陽は、地球上のあらゆる生命を育む偉大な存在です。だからこそ、「お天道さまは見てござる」という言葉のとおり、天に対して恥ずかしい行いをしてはいけない、と日本人は自分を律してきたのです。日の神は、天の摂理=道徳の規範もしめしている存在なのです。
倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)
稲をはじめ穀物を司る神(保食神)です。五穀豊穣を祈り、生活全般の幸福をお願いするのにふさわしい神です。
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
縁結び、家庭円満、商売繁盛にご利益のある神です。
天照大御神は天上、高天原の主祭神である天津神です。倉稲魂大神と大物主大神は大地の神、国津神の代表的な存在です。所澤神明社は、天と地の神々が祀られ、たいへんにバランスのよい神社といえます。
禊(みそぎ)と三貴神(さんきしん)の誕生
伊邪那岐命(いざなきのみこと)は、亡くなった妻が恋しくて追いかけて行った黄泉国(よみのくに)から逃げかえり、「わたしは、行ってはいけないところに行き、見てはいけないものを見て、けがれてしまった。」とおおせになり、筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小門(おど)の阿波岐原(あはぎはら)で、川の中に入られ、禊(みそぎ)祓(はらい)をなさいました。
まず、つえをすて、衣服をおぬぎになりました。それから、川の中ほどにおすすみになり、水の中にもぐって身や心をあらい清めると、つみ・けがれをおこす神さまや、それを直す神さまが成られました。
つづいて、伊邪那岐命が、左の目をお洗いになると、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、ついで右の目をお洗いになると月読命(つくよみのみこと)が、さらに鼻をお洗いになると須佐之男命(すさのをのみこと)が成られました。
伊邪那岐命は三人の貴い神をえられたことをお喜びになり、天照大御神に首飾りをおさずけになって「高天原(たかまのはら)を」、月読命には「夜の世界を」、須佐之男命には「海原を」治めるよう、お言いつけになりました。